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Risc PC はエイコーン・コンピュータが1994年にリリースしたRISC OS/ARMアーキテクチャのコンピュータであり、Acorn Archimedes の後継である。開発コード名は"Medusa"。 Archimedes と同様、Risc PC でも RISC OS オペレーティングシステムはROMモジュール上に格納している。Risc PC ではROMベースのOSを拡張し、ディスク上の構成情報や以前はROM上にあったアプリケーションなどを含むディレクトリ構造を扱えるようにしている。 == 仕様と技術的詳細 == *メモリ: SIMM、2スロット、最大256MB *ビデオ: VIDC20 コントローラ、オプションでデュアルポートVRAM(最大2MB)を装備 *拡張バス: Archimedes と同様のEurocardサイズの Podule をサポート。また、バス上の最初の2つの Podule では DMA をサポートしている。 *オペレーティングシステム: RISC OS 3.5 (Risc PC 600)、RISC OS 3.6 (Risc PC 700)、RISC OS 3.7 (StrongARM Risc PC)。後に RISC OS 4 が標準で使われるようになった。 *ケース: Cambridge Product Design(BBC Microのデザインをした会社)の工業デザイナー Allen Boothroyd のデザイン。スライスと呼ばれる拡張筐体を重箱のように重ねて、内部の拡張用の空間を広げる形になっている。各拡張筐体の後部には2個の Podule ベイがあり、前面には2個のドライブベイ(一方は3.5インチ、もう一方は5.25インチ)がある。リトラクタブル式フラップでベイの前面を隠すことができる。プラスチック製のケースの内面はニッケル塗料がスプレーされていて、電磁波放射の規制に対応している。 *ポート: シリアル、パラレル、PS/2キーボード、Acornマウス、ヘッドホン音声出力、DE15 VGA、ネットワーク(オプション) *CPU: 2つのプロセッサスロットがあり、ドーターボード上に次のいずれかのチップを実装可能: ARM610 (30 MHz、33 MHz)、ARM700 (33 MHz、プロトタイプのみ)、ARM710 (40 MHz)、ARM810 (55 MHz、プロトタイプのみ)、StrongARM (203 MHz、236 MHz、300 MHz)。コプロセッサとして、Intel 486 および PentiumベースのCPUカード(133MHzまで)とDSPを使ったCPUカード(サードパーティ)がある。 *形状: 117(二段重ねの場合 182)×355×384 mm (HxWxD) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Risc PC」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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